過去の企画展

金沢湯涌夢二館企画展
夢二のデザイン
―「竹久家コレクション」の本や小間物―

開催期間:

詩人画家・竹久夢二(1884-1934)は、日常の生活をも美しくしたいと願い、幅広い分野のデザインを手がけました。「夢二式美人画」のように鑑賞目的の絵画や独立した口絵だけではなく、書籍や雑誌の内容世界へといざなう本のデザイン、あるいは千代紙や便箋など小間物のデザインも数多く残しています。 この展覧会では、2018年度に当館が寄託を受けた「竹久家コレクション」の書籍・雑誌の原画や小間物を中心に、当館所蔵の本やファッショナブルな美人画もあわせて約120点を展示します。   
 明治38年(1905)に新聞や雑誌の「コマ絵」でその才能を開花させた夢二は、ほぼ同時に書籍のデザインをはじめ、50年足らずの生涯で350冊近くもの装幀を手がけました。また、夢二の絵封筒、便箋、千代紙などは、戦前の東京「港屋絵草紙店」や大阪「柳屋」のみならず、今も東京に店舗を置く「榛原(はいばら)」や「菊寿堂いせ辰」などでも販売されています。
 本や小間物は、伝統的な木版から近代印刷まで様々な技法で刷られたため、夢二の感性が行き届いた作品でありながら、複製品として比較的安価で販売されました。 当時の人びとが手のなかでいつくしみ、心を潤したデザインの魅力を紹介します。