竹久夢二は美人画家として知られていますが、一方で子どもの世界をあらわした「子ども絵」を数多く描いています。子どもを題材とし、子どもの気持ちを代弁する「子ども絵」には、夢二が少年であった頃の思い出がうつしだされており、男手ひとつで息子を育てた夢二の親心がにじみ出しています。
会場では当館のコレクションから、子どもを描いた水彩画、書籍、雑誌、楽譜のデザインや挿絵、すごろくなど約70点を展示します。さらに、夢二がつづった童話や童謡、詩のほか、脚本から衣装・舞台背景までを手がけた童話劇「春」もご紹介します。
豊かな表現力と時代を先取りする発想から生み出された多彩な作品を通して、子どもへと向けられた、夢二のあたたかなまなざしを感じていただければ幸いです。
