令和7年度、金沢湯涌夢二館は新たに1,254点の作品を収蔵いたしました。なかには、夢二の画業においてきわめて重要な3点が含まれています。それは、全国で開催される大規模な夢二展でもほとんど紹介されてこなかった貴重な作品です。
夢二が湯涌温泉で描いた水彩画≪ケイトウとヒモケイトウ≫は所蔵先不明でしたが、夢二の次男・不二彦の旧蔵資料から新たに発見され当館の収蔵となりました。49年ぶりの公開となります。夢二は、生涯にわたって幾度も湯涌の思い出としてこの花を描いており、まさに追憶の花と言えます。同じく不二彦旧蔵資料から、夢二渡米時に開催した個展の手刷りのポスター≪EXHIBITION YUMEJI・JAPAN≫も発見されました。同ポスターはこれまで国内で1点の所蔵が確認されていましたが、版のズレなどもある別刷りのポスターとなります。
そして、≪三味線をひく女≫は、国際政治学者である故・袖井林二郎が、夢二の滞米期の足跡を追う中で出会い、生涯大切にした油彩画です。現存する夢二の油彩画は三十点ほどで、その中でも女性像を描いた作品はきわめて少なく、鑑定するテレビ番組で高い評価を得たことでも話題となりました。着物姿の女性は日本の記憶を象徴する存在であったのか、それともアメリカで出会った女性の面影を重ねたのか。袖井氏の言葉を手掛かりに、当館所蔵の夢二滞米中に描かれた作品もあわせ、夢二の想いをたどります。
夢二の湯涌での想い、アメリカでの想いを軸に、不二彦のプライベートな家族写真や夢二と親交のある家で秘蔵されてきた2種の扇面、震災スケッチなど、夢二のノスタルジーあふれる作品を新収蔵品から厳選そてご紹介いたします。


■ギャラリートーク
担当:髙橋律子(金沢湯涌夢二館副館長)
日時:5月2日(土)、6月20日(土)14時~(30分程度)
申込み:事前申込み不要
参加費:当日の観覧料のみ
■わくわくスタンプラリー
館内に設置されている夢二図案のスタンプを3つ集めた方にオリジナルグッズをプレゼントします。
開催日:毎月8、9、18、19、28、29日(休館日を除く)
主催:金沢湯涌夢二館[(公財)金沢文化振興財団]
後援:北國新聞社
