竹久夢二(1884-1934)は、生涯にわたり旅を続けた詩人画家です。
一箇所にいたたまれない寂しい「流人」の心境は夢二を旅へといざないました。 日常を離れた旅は異国趣味と懐古趣味を刺激し、客人を歓待する友人のあたたかさは疲れた心を癒しています。そのような旅は、新たな画題に出会う機会であり、 名品を生み出す原動力でもありました。
日本国内にとどまらず、夢二は晩年に念願の欧米を旅行しています。アメリカ・ロサンゼルスで夢二と親交を結んだ詩人・外川明(1903-1980)が 愛蔵していた「手」「晶子チャン」は、アメリカで制作された知られざる優品です。この2点を新収蔵「トガワコレクション」として、本邦初公開します。 また、中右瑛氏所蔵「欧米スケッチ」なども展示します。
会場では、作品や資料などから、鉄道や船で移動することの多かった夢二の旅の足跡をたどります。
