過去の企画展

金沢湯涌夢二館企画展
「七夕図屏風」「ほたる」の時代
―1922年(大正11)前後の夢二とお葉―

開催期間:

竹久夢二(1884-1934)は、明治末期から大正期、昭和初期に活躍した詩人画家です。本展覧会では、大正11年(1922)、数え年39歳の夢二が山形県酒田で描いたとされる名作「七夕図屏風」や「ほたる」などの収蔵品を展示します。
 この時期は、大正9年に最愛の恋人・笠井彦乃を失ってから関東大震災で「どんたく図案社」の夢がついえるまでの期間にあたります。港町や山間の温泉地への旅を好んだ夢二は、渋谷町(現渋谷区)宇田川でとともに暮らした秋田県出身のモデル・お葉(佐々木カ子ヨ)の影響もあってか、頻繁に東北地方へと足を向けるようになります。また、「竹久夢二抒情小品展覧会」(大正6年・金沢)に尽力した口語短歌の歌人・西出朝風の隣に住い、家族ぐるみの交流を深めながら作品を生み出しました。一方で、夢二は本の装幀や楽譜表紙絵など出版界での活動も継続し、大正11年11月には京都の印刷所「清文堂」の主人・大槻笹舟のための『すりもの 笹舟追悼号』に表紙絵と追悼文を寄せています。
 このような事柄を中心に、今から約100年前の夢二の制作と活動を紹介します。なお、本展覧会では、「竹久家コレクション」より当館初公開となるお葉の日記と書簡も展示します。