詩人画家・竹久夢二(1884-1934)は、大正13年(1924)に絵入りの小説「秘薬紫雪」を『都新聞』に連載しました。この作品は早世した恋人・笠井彦乃を思わせる雪野をヒロインに、美しい山並みを望める城下町の会津と金沢を舞台として、それぞれ磐梯山と白山をバックに展開する幻想性を帯びた恋愛小説です。
この度、当館では紙上での連載100年を記念した展覧会を開催します。加賀の三大秘薬のひとつ「紫雪」が登場する『夢二画集 旅の巻』や連載終了後に会津若松で描いた日本画「秘薬紫雪挿絵」、夢二旧蔵の絵葉書なども展示します。
なお、同時期に開園した「北陸の宝塚」と称された粟ヶ崎遊園関係資料やその設置への夢二の協力が伺える紹介・依頼状も展示します。さらに、山梨出身の彦乃と旅先で立ち寄った身延山の玉屋旅館で書画を揮毫したとされている戸棚も展示します。
金沢湯涌夢二館企画展
夢二の新聞小説
『秘薬紫雪』
開催期間:
